読売新聞ウェブ版の社説(9月8日付)に興味深い記事があった。
「グーグル10年 まず「ググる」でいいか(9月8日付・読売社説)」というもの。

私はこれを読んで、文中で使われる「最大手」という語句に読売新聞の書き手がインターネットを理解していないと感じた。彼はインターネットに大手と中小・或いは零細・個人というような対比構造があると思っているようだが、インターネットは現実世界と違う。

インターネットは個と個のネットワークである。決してマスにはならない。どれほど集客数が多くても1の倍数が多くなっているだけで、1.000人同時に相手しているわけではないのである。よって、ウェブサイトの大手・中小の区別は事業規模や経済指標上でしか意味を持たない。

楽天のマスコミ対策 -----------------------------------

統計が無いので個人的推測だが、ネット上で「最大手」という語句を使い始めたのは楽天ではないかと思う。楽天は日本一マスコミの利用法に長けた企業だ。その成立初期から、マスコミに登場する>>企業価値を上げるという図式を繰り返して成長してきたし、それは今でも継続している。

 例としてウェブ上のスポーツニューズで運営する球団の記事が全体に対して突出している点を挙げておく。企業経営者は楽天のマスコミ対策を見習うべきだろう。

読売新聞の指摘するGoogleへの危惧------------------

冒頭に取り上げた読売新聞ウェブ版社説の最後にこんな文章があった。

 曰く、「検索サービスも、中国のように検閲が厳しい国では、政府の方針に合わせて、情報が選別されている。規制がない国でも、グーグルの方針に沿わない情報は選別される、という指摘がある。

 あくまで、私企業のサービスということを忘れてはならない。」

その通り、Googleは提供する情報を選別している。Googleの開発力は他を凌駕しており近い将来・市場を席巻するだろうが盲目的な追従は危険だ。個々人が、Googleのもたらす情報が自分にとって有意義なものであるか否かという点を注視し続けなければならない。

貴方は既にGoogleの虜--------------------------------

「そんな話は自分には関係ない」という人もいるだろうが、その考えは大体において間違っている。

Googleツールバーをインストールしていれば100%虜にされている。ツールバーは貴方のPCから検索された検索語句や閲覧したページ情報を収集・記録している。

何らかのGoogleサービスを利用した方は矢張り虜になっている。検索語句の履歴から、貴方の好きなキーワードに合致した広告を表示するサービスだって出来る。
 会社の昼休みにこっそり見ていた"あの"ホームページが「貴方の好みはこれですね♪」という具合に表示されたりしたら目も当てられない。冗談はここまでだが、Googleがやろうと思えばできるだけの情報を集めているという点は変らない事実だ。

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作成:2008年9月10日 12:55

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